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山崎昭典 - 海のエチュード(Digital)
¥1,100
世界的なサウンドアーティスト・鈴木昭男のアシスタントを務めた経歴をもつ京都・丹後半島在住のギタリスト、山崎昭典の8年ぶりのニューアルバムが完成。 幼少期よりクラシックギターの教育を受けて育ち、大学時代に電子音楽の世界に魅了され、伝統的なギターのスタイルと実験的な電子音響の融合、というテーマを自らに課し独自の音楽を展開してきました。 今回の作品では、日々の生活の場であり、インスピレーションの源泉でもある丹後の海を端正なコンポジションで描写した「海のエチュード」三部作や、師・鈴木昭男の楽曲を新たな解釈で採り上げた「Ta Yu Ta I #11」、京都在住の音楽家・中川裕貴との即興演奏によるコラボレーション「seventh phase」を含む全六曲を収録。 音響面での実験を試みた前作を踏まえ、本作は生ギターのシンプルで美しいサウンドを中心に据えた、優美で力強い楽曲が並びます。 マスタリングは音楽家/美術家として活躍し、エンジニアとしてテニスコーツ等を手がける大城真、アートワークは奈良在住の画家・中尾めぐみが担当しています。 [track list] 1.Heaven 2.Ta Yu Ta I #11 3.seventh phase 4.海のエチュード第1番/ etude of the sea No.1 5.海のエチュード第2番/ etude of the sea No.2 6.海のエチュード第3番/ etude of the sea No.3 丹後もやっと春めいて来た。 ここ数日、昭典さんの新譜を聴いて過ごす。 中に「た ゆ た い」という曲があって、2001年に Berlinの アンサンブル・グループ Zwischentoene の委嘱作を、丹後の太古の森にある「霧降りの滝」で指孔の無い手づくりのフルートで演奏し、彼の助けでそれを構成した時の命名によるものだ。 丹後は、荒波の印象で語られることが多いけれど、このエチュードに納められたギター曲のように「ひねもす のたりのたりかな・・」の情景も知ってもらいたいですネ。 このCDを、浜のカモメたちと聴いてみたくなった。 鈴木昭男(サウンド・アーティスト) ここで聴かれる山崎さんのギターテクニックは、確かに聴いていてて凄みを感じさせるところもありながらも、それは、その一瞬の情景を照らし出す、何ものかに変わってゆく…。ここで聴かれる旋律の余韻ひとつひとつが、ジャケットで使われている、奈良在住の画家・中尾めぐみさんが描く海の雰囲気のように、穏やかでいながらも、予期せぬ出来事をも受容してしまう美しさが広がっています。 寺田兼之(PASTEL RECORDS) Spring has finally come around in Tango. I’ve spent the past few days listening to Akinori’s new album. There’s a song in the album called “TA YU TA I” (FLUTTER), written for Berlin-based ensemble group Zwischentoene. In 2001, Akinori and I went out to Kirifuri-no-Taki (“Mist-falling Waterfall”) in an ancient forest in Tango to play the song on a handmade, hole-less flute. We titled it together then when he had helped me arrange it. Tango is usually talked about for its rough waters, but I think people are missing out on its days like that of an old haiku, “Hinemosu notari-notari kana” (Spring ocean / lapping gently / all day long), a view just like the guitar tracks included in this improvisational album. I want to listen to this music with the seagulls at the shore. - Akio Suzuki (sound artist)
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池井保 + 山崎昭典 -海のアンソロジー(Digital)
¥1,100
共に京都・丹後半島在住の詩人である池井保と山崎昭典による共作アルバム。 [track list] 1. 山の口あけ 2. ぼくらの村 3. 子どもたち 4. あかとんぼ 5. 鬼灯貝のうた 6.磯乞食 7.オホーツクの海 8.海 9.浮標の旅 10.うみはひろいよ 11.小脇の物語(池井保+鈴木昭男) 海を見つめ、貝殻を集め続けてきた池井さんが自作の詩を朗読し、山崎さんが音楽を担当した。詩は11編で構成され、ひたすら経済的な豊かさを追い求めてきた戦後の歩みを鋭く映し出している。(塩田敏夫) ことばと音の関係がとても親密な、至福のコラボレーション。 池井さんの魅力的な声による、ゆったりとしたリズムの朗読は、どこか音楽的で、ひとつひとつのことばが耳に心地よい。 そこに山崎さんの叙情性を帯びながらも絶妙に抑制された音楽が重なると、詩のことばが持つ想像力は何倍にも増幅され、より鮮明なイメージが頭の中に広がる。 何度も何度も繰り返し聴いて、想像の丹後の海を楽しみました。 浅利大生(sukima industries)
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山崎昭典 - RED FIELD(Digital)
¥1,100
クラシック・ギターと電子音響の美しく静謐なる出会い。 耳を澄まし、音を織るギタリスト、山崎昭典デビュー・アルバム。 その音楽的才能に惚れ込んだニューミュージック界の大御所評論家・音楽家、デヴィッド・トゥープがライナー文を寄稿。ダニエル・ダックス、オール・アバウト・イヴなどのアートワークで知られる女性写真家、ホリー・ワーバートンがスリーヴ・アートワーク担当を申し出るなど、既に英WIRE誌も注目する存在です。マスタリングは山崎の師でもあるソノロジスト、宇都宮泰(ex.アフター・ディナー)が担当。 [track list] 1. Mare Orientale 2. koyunbaba 3. Ta Yu Ta I #8 4. Red Field 5. Life テクニックに裏打ちされ、伝統的な手法を踏まえた音が、錯綜して漂う周りの全ての音と共存して出現する。弦と木でできた楽器を完全制覇するためのシステマテックな追求と、錯綜する音の世界に対して開かれた気持ちで耳を傾ける事。どのようにすればこの二つの感覚を結合させることができるだろうか。この地点から山崎昭典の奮闘と勇気ある選択が始まったのだと私は感じる。音に対する全く異なる二つのアプローチを彼の二つの手で掴み、二つを同時に検証する。それぞれの本質とそれらが出会う未知の場所を体験するために。 デヴィッド・トゥープ 『クラシック・ギターと電子音響とテープ工作によるサウンド・アート。山崎がかつて鈴木昭男の助手を努め、本作のマスタリングを宇都宮泰が担当、という事実に大きく膝を打ちたくなる挑発的なディープ・リスニング・ワークスである。』 松山晋也 (CDジャーナル 2005年4月号より) 『メロディアスなギター演奏とエレクトロニクスの操作が一枚の中に同居した作りだが、人工的な匂いは一切なし。それは自然界の音を素材にしているからだけではなく、山崎の気持ちの込め方ゆえのことだろう。美しくアグレッシブでもある微細な響きが冷厳なる情趣を沸き立たせ、底知れぬパワーに貫かれたドラマチックかつ壮大とも言える構成で持っていかれるのだ。』 行川和彦 (MUSIC MAGAZINE 2005年4月号より) 『自然が奏でるサウンド。そよ風だったり、さざ波だったり。僕らが毎日耳にする自然の音は、気付かない内に身体に染み付いているものだ。だからアコースティックな楽器で演奏しようとすると、どこか自然の間みたいなものを表現しようとする。それはとても自然でありある意味使命であるかもしれない。鈴木昭男氏の愛弟子である27歳という若さの青年は、見事からだに染み付いた自然の原理をギターで奏でている。僕らを受け入れているようでいて、時には厳しく突き放す音の波は、どこまでも続く・・。』 真加部輝邦 (TOWER RECORDS 冊子より) A music emerges, technically assurmed and founded in a tradition, yet coexistent with the drifting complexity of all the sound that surround us. How can we combine these feelings: the systematic pursuit of mastery over an instrument of strings and wood: the open feeling of listening to the complexity of the world? I sense that this is the point where Akinori begins his struggle, this bold choice to hold each of two hands, examining them simultaneously, turning them in the air to experience their individual nature, and the unknown place where they meet David Toop A sound-art album consisting of a classic guitar, electronic sound and cassette tape maneuvering. It is a provocative, deep-listening work that matches the fact that Yamazaki had once worked as an assistant to Akio Suzuki and that the album is mastered by Yasushi Utsunomiya. - Shinya Matuyama (published in CD Journal, April 2005) A melodious guitar performance and electronic engineering resides together in this album, but it is far from being artificial. This is not only because Yamazaki samples sounds from nature, but is also due to the strength of the emotion he puts into the music. The delicate tone, which is simultaneously beautiful and aggressive, brings the stark sentiment to swell, and with an immeasurable power at its core, its dramatic and grand arrangement sweeps us off our feet. - Kazuhiko Namekawa (published in MUSIC MAGAZINE, April 2005) The sound of nature. The light breeze and the rippling waves. That sound that we hear day to day is ingrained deeply in our bodies without us realizing. That is the reason why when one performs an acoustic instrument, it can sound like they are trying to embody how time flows within nature. This comes to us very naturally and, in a way we feel it is our calling to do so. The beloved pupil of Akio Suzuki, this 27 year old youth brilliantly plays with his guitar the principles of nature that is deeply rooted within. His sounds are waves that welcome us at times, and push us away at times, back and forth endlessly… - Terukuni Makabe (published in TOWER RECORDS booklet)
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カタリコト - ひかりのおはなし(CD)
¥1,650
カタリコト初のミニアルバム。カタリコトの活動拠点であるFOSSIL STUDIOで制作された当アルバムは、ほのかに京丹半島と隣接する日本海の香りがします。マスタリングはテニスコーツ、王舟、角銅真実などのレコーディングやミックスに携わる大城真氏、デザインはオーデザインチャンネルズが担当しております。 アルバム収録曲より「箱庭の鳥」のミュージックビデオがYouTubeにて公開されています。 https://www.youtube.com/watch?v=IeeNRcj-qxA&feature=youtu.be [track list] 1.彼岸の空に 2.箱庭の島 3.コモリビ 4.ひと月とか 5.ひかりのおはなし 作詞:安田敦美 作曲:カタリコト レコーディング・ミックス:山崎昭典 マスタリング:大城真 アートワーク:川口優子 デザイン:O-DESIGN CHANNELS カタリコト プロフィール 京都で結成された安田敦美(Vo)と山崎昭典(Gt)の2人ユニット。 2010年に即興演奏ユニット”Ark”として活動していたが、現在の楽曲を制作するようになり、”カタリコト”へ改名する。 活動拠点の京都のプロジェクトへのWeb動画への楽曲制作・提供も手がけるほか、これまでに鈴木昭男氏、Steve Eto氏などと共演する。 ▽主な活動実績 ・鈴木昭男のかなで@SPACE ODE 2019 ・Sound Project vol.13 -美音世界-@ P-four 2018 ・戦国またのぞき(Web動画)2014 はじめて2人の音楽に接した時、その大気圏を突き抜けてどこまでも伸びる声と、それを優しくも支え引っ張り躍動するギターに新鮮な居心地のよさを感じた。その後数年のお付き合いをしてきたが、最近名称を「カタリコト」と変えてCDアルバムをリリースした。かれらの方向性は変わらず宇宙に向かい、その音楽は惑星地球に広まるだろう。 山内桂(salmosax奏者) 丹後半島の香りを乗せて全世界へ放たれた声楽と弦楽器から紡がれた音は、 アーティストとして持つべきストイックな心と姿勢から放たれる。 本来はストイックな姿勢から放たれる音は鋭利な音になるとイメージするが、 何故ここまで聴き手の心情の細部まで 動かすほど優しく滑らかでストイックな音が紡がれるのだろう。 こんなに優しくも厳しい音との向かい方には一生かけても嫉妬し続けると思う。 葛西直樹(drowsiness)
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カタリコト - ひかりのおはなし(Digital)
¥1,100
カタリコト初のミニアルバム。カタリコトの活動拠点であるFOSSIL STUDIOで制作された当アルバムは、ほのかに京丹半島と隣接する日本海の香りがします。マスタリングはテニスコーツ、王舟、角銅真実などのレコーディングやミックスに携わる大城真氏、デザインはオーデザインチャンネルズが担当しております。 アルバム収録曲より「箱庭の鳥」のミュージックビデオがYouTubeにて公開されています。 https://www.youtube.com/watch?v=IeeNRcj-qxA&feature=youtu.be [track list] 1.彼岸の空に 2.箱庭の島 3.コモリビ 4.ひと月とか 5.ひかりのおはなし 作詞:安田敦美 作曲:カタリコト レコーディング・ミックス:山崎昭典 マスタリング:大城真 アートワーク:川口優子 デザイン:O-DESIGN CHANNELS カタリコト プロフィール 京都で結成された安田敦美(Vo)と山崎昭典(Gt)の2人ユニット。 2010年に即興演奏ユニット”Ark”として活動していたが、現在の楽曲を制作するようになり、”カタリコト”へ改名する。 活動拠点の京都のプロジェクトへのWeb動画への楽曲制作・提供も手がけるほか、これまでに鈴木昭男氏、Steve Eto氏などと共演する。 ▽主な活動実績 ・鈴木昭男のかなで@SPACE ODE 2019 ・Sound Project vol.13 -美音世界-@ P-four 2018 ・戦国またのぞき(Web動画)2014 はじめて2人の音楽に接した時、その大気圏を突き抜けてどこまでも伸びる声と、それを優しくも支え引っ張り躍動するギターに新鮮な居心地のよさを感じた。その後数年のお付き合いをしてきたが、最近名称を「カタリコト」と変えてCDアルバムをリリースした。かれらの方向性は変わらず宇宙に向かい、その音楽は惑星地球に広まるだろう。 山内桂(salmosax奏者) 丹後半島の香りを乗せて全世界へ放たれた声楽と弦楽器から紡がれた音は、 アーティストとして持つべきストイックな心と姿勢から放たれる。 本来はストイックな姿勢から放たれる音は鋭利な音になるとイメージするが、 何故ここまで聴き手の心情の細部まで 動かすほど優しく滑らかでストイックな音が紡がれるのだろう。 こんなに優しくも厳しい音との向かい方には一生かけても嫉妬し続けると思う。 葛西直樹(drowsiness)